LGBTとは、性的指向や性自認に関する多様性を表す言葉のひとつです。ニュースや学校教育、企業のダイバーシティ推進などで見聞きする機会が増えていますが、「具体的に何を意味するのか」「LGBTQとは何が違うのか」と疑問に思う人もいるでしょう。
本記事では、LGBTの意味、各文字が表す内容、関連する言葉との違い、理解しておきたいポイントについてわかりやすく解説します。
LGBTとは
LGBTとは、以下の4つの言葉の頭文字を組み合わせた略称です。
- L:Lesbian(レズビアン)
- G:Gay(ゲイ)
- B:Bisexual(バイセクシュアル)
- T:Transgender(トランスジェンダー)
性的指向や性自認に関する多様性を表す際に用いられる代表的な言葉です。
ただし、LGBTはすべての性のあり方を完全に網羅する言葉ではなく、現在ではより包括的な表現として「LGBTQ」や「LGBTQ+」なども広く使われています。
LGBTのそれぞれの意味
Lesbian(レズビアン)
レズビアンとは、一般的に女性として自認する人が、女性に恋愛感情や性的な魅力を感じる性的指向を指します。
性的指向は「どのような相手に恋愛感情や性的魅力を抱くか」という概念です。
Gay(ゲイ)
ゲイとは、一般的に男性として自認する人が、男性に恋愛感情や性的な魅力を感じる性的指向を指します。
なお、文脈によっては「同性を好きになる人全般」を指す広義の意味で使われることもあります。
Bisexual(バイセクシュアル)
バイセクシュアルとは、複数の性別の人に恋愛感情や性的な魅力を感じる性的指向を指します。
以前は「男性と女性の両方を好きになる」と説明されることが多くありましたが、現在では性別の多様性を踏まえ、より広い意味で説明されることが一般的です。
Transgender(トランスジェンダー)
トランスジェンダーとは、生まれたときに割り当てられた性別と、自身の性自認が一致しない人を指します。
ここで重要なのは、トランスジェンダーは性的指向ではなく、性自認に関する概念であるという点です。
性的指向と性自認の違い
LGBTを理解するうえで、次の違いを知っておくことが重要です。
性的指向
性的指向とは、自分がどのような相手に恋愛感情や性的魅力を感じるかということです。
例:
- 異性を好きになる
- 同性を好きになる
- 複数の性別の人を好きになる
性自認
性自認とは、自分自身の性別をどのように認識しているかということです。
外見や戸籍上の性別とは必ずしも一致するとは限りません。
LGBTとLGBTQの違い
LGBTに加えて、近年はLGBTQという言葉もよく使われます。
Qには主に次の意味があります。
- Questioning(クエスチョニング):自分の性自認や性的指向について模索している状態
- Queer(クィア):既存の性別や性的指向の枠組みに当てはまらない人を含む包括的な表現
さらに「LGBTQ+」の「+」は、LGBTQ以外にもさまざまな性のあり方が存在することを示しています。
なぜLGBTへの理解が求められているのか
LGBTへの理解が重要視される背景には、社会における多様性尊重の考え方があります。
これまで、性的指向や性自認を理由に、偏見や差別、不利益な扱いを受けるケースがありました。
たとえば以下のような課題があります。
- 学校でのいじめや孤立
- 職場での差別やハラスメント
- 家族や周囲への打ち明けにくさ
- 制度面での不利益
こうした課題を減らし、誰もが安心して生活しやすい社会を目指すため、理解促進が進められています。
LGBTについてよくある誤解
見た目で分かるものではない
性的指向や性自認は外見だけで判断できるものではありません。
話し方や服装だけで決めつけるのは適切ではありません。
LGBTは病気ではない
性的指向や性自認そのものは病気ではありません。
国際的な医療・心理学の分野でも、性の多様性は個人の自然なあり方として扱われています。
すべて同じではない
LGBTという言葉でまとめられることがありますが、それぞれの経験や感じ方は大きく異なります。
同じカテゴリーに含まれる人でも考え方は一人ひとり違います。
まとめ
LGBTとは、性的指向や性自認に関する多様性を表す言葉です。
- L:レズビアン
- G:ゲイ
- B:バイセクシュアル
- T:トランスジェンダー
現在では、より包括的な表現としてLGBTQやLGBTQ+も広く使われています。
言葉の意味を正しく理解することは、多様な価値観や生き方を尊重する第一歩です。

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