断層とは?意味や種類、活断層・地震との違いをわかりやすく解説

断層 ナレッジ

ニュースで地震が報じられるときや、地理・地学の授業で「断層」という言葉を耳にすることは少なくありません。

しかし、断層が地下で具体的にどのような状態を指すのか、また活断層や地震とどう違うのかを、はっきり説明できる人は意外と少ないものです。

一言でいえば、断層とは、地下の岩盤に力が加わって割れ、ずれることで生まれる地層や岩石のずれを指す言葉です。

この記事では、断層の意味や仕組み、種類、活断層・地震との違いについてわかりやすく解説します。

断層とは

断層とは、地下にある岩盤に力がかかり、割れた面を境にして両側がずれた状態を指す言葉です。

もともと一枚の板のようにつながっていた地層や岩石に強い力が加わり、耐えられなくなって裂け、片方が上下や左右に動くことで生まれます。

できた断層は地表に段差として現れることもあれば、地下深くにとどまり、人目には見えないまま存在していることもあります。

山の斜面や切り立った崖、道路脇に露出した地層に、縦に走る線状のずれが見える場合、それが断層の跡であることがあります。

断層の語源・由来

「断層」という言葉は、「断つ」と「層」という二つの漢字から成り立っています。

積み重なった地層がある一点で断ち切られ、断ち切られた部分同士が食い違って重なるように見える様子から、この名が付けられたと考えられます。

地層の重なりを観察する地学の研究が進む中で、こうしたずれを示す地形に名前が付けられ、広く使われるようになりました。

断層ができる仕組み

地球の表面を覆う岩盤には、地下深くから絶えず力が加わっています。

岩盤は最初はその力に耐えてわずかに変形しますが、力が一定の限界を超えると耐えきれなくなり、割れてしまいます。

割れた面を境にして、片方の岩盤がもう片方に対して上下や水平方向にずれることで、断層という地形が形づくられます。

このずれは一度の動きで終わる場合もあれば、長い年月をかけて何度も繰り返されながら形を変えていく場合もあります。

断層の種類

断層は、どの方向にずれるかによっていくつかの種類に分けられます。

  • 正断層:引っ張る力が働き、片方が斜め下方向にずり落ちるようにずれる断層
  • 逆断層:押し合う力が働き、片方が斜め上方向に乗り上がるようにずれる断層
  • 横ずれ断層:左右から力が加わり、水平方向にすれ違うようにずれる断層

どの種類になるかは、その場所にどのような方向の力が働いているかによって決まります。

断層の規模もさまざまで、数メートル程度の小さなものから、数十キロメートルに及ぶ大規模なものまで存在します。

断層とプレートの関係

地球の表面は、プレートと呼ばれるいくつかの大きな岩盤に分かれており、それぞれがゆっくりと動いています。

プレートどうしが押し合ったり引っ張り合ったりする境界付近では、岩盤に大きな力がかかりやすく、断層ができやすい環境が生まれます。

日本列島は複数のプレートが接する位置にあるため、国内の各地で数多くの断層が確認されています。

断層が地震を引き起こす仕組み

断層にかかる力がたまり続け、ある限界を超えると、断層面が急にずれ動きます。

このずれ動きによって、それまで岩盤にたまっていたエネルギーが一気に放出され、周囲に振動として伝わる現象が地震です。

つまり、断層のずれそのものが、地震という現象を生み出す直接のきっかけになっています。

断層と活断層の違い

活断層とは、過去に繰り返しずれ動いた記録があり、今後も活動する可能性があると考えられている断層を指します。

断層という言葉自体は、過去に一度でもずれた跡が地層に残っていれば当てはまるため、活断層よりも範囲の広い言葉です。

言い換えると、活断層はさまざまな断層のうち、将来の地震につながる可能性が高いとみられるものを指す、より限定した呼び方といえます。

比較項目断層活断層
指す範囲過去にずれた跡がある地層・岩盤のずれ全般今後も活動する可能性がある断層
地震との関わり必ずしも今後動くとは限らない将来の地震の原因になりうると考えられている
防災上の扱い調査対象として確認される耐震対策や地盤調査で特に重視される

断層と地震の違い

断層と地震は、原因と結果の関係にある言葉です。

断層は地下にずれという「形」として存在するものであり、そのずれが動くという「出来事」が地震にあたります。

断層が存在していても、力がたまってずれ動かない限り地震は起こりませんが、ずれ動いた瞬間にはその規模に応じた地震が発生します。

断層はどのように調査される?

断層の存在を確認するためには、地質調査やボーリング調査など、専門的な方法が用いられます。

地表に段差や地層のずれが見える場所では、現地を観察することで断層の位置がわかる場合があります。

地表からは確認しにくい断層については、過去の調査資料や地質図を参照することで、おおよその位置を知ることができます。

大きな建物や道路、鉄道などを計画する際には、事前の地盤調査で断層の有無が確認されることが一般的です。

断層が暮らしに与える影響と注意点

断層の近くでは、将来その断層がずれ動いたときに、地震の影響を受けやすいと考えられています。

そのため、活断層が通っていることが分かっている地域では、耐震性を高めた建物づくりや、避難計画の整備が重要になります。

自分が暮らす地域にどのような断層があるのかを知っておくことは、災害への備えを考えるうえで役立ちます。

地域の防災情報や地質図は、自治体や関係機関が公開している資料で確認することができます。

断層に関するよくある誤解

「断層があるとすぐに地震が起きる」と考えてしまうことがありますが、力がたまってずれ動かない限り地震は発生しません。

反対に、「断層が見当たらない地域は地震の心配がない」と考えるのも誤解です。

地下深くに隠れた断層や、まだ見つかっていない断層が存在する可能性もあるため、断層の有無だけで安全性を判断することはできません。

まとめ

断層とは、地下の岩盤に力が加わって割れ、ずれることで生まれる地層や岩石のずれを指す言葉です。

ずれ方によって正断層・逆断層・横ずれ断層などに分けられ、プレートの動きと関わりながら各地に形成されています。

活断層は断層の中でも今後動く可能性があるものを指し、断層がずれ動く現象そのものが地震にあたるという関係があります。

暮らす地域の断層について知っておくことは、防災を考えるうえで役立つ第一歩になります。

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