美人局(つつもたせ)とは、異性との関係を利用して相手をだまし、金銭や物品を脅し取る犯罪行為のことです。古くから存在する手口ですが、近年ではSNSやマッチングアプリの普及により、形を変えながら発生しています。
ニュースやドラマなどで耳にする機会はあるものの、具体的にどのような手口なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、美人局の意味や語源、代表的な手口、被害に遭わないための対策について詳しく解説します。
美人局とは
美人局とは、主に男女関係を利用して相手を脅し、金銭を要求する犯罪行為を指します。
一般的なケースでは、女性が男性に接近して親密な関係を築き、その後に共犯者が現れて「自分の妻に手を出した」「恋人をだました」などと言いがかりをつけ、慰謝料や示談金を要求します。
現在では女性だけでなく、男性が加害者となるケースや同性間のトラブルを装うケースもあり、広い意味で恋愛感情や性的関係を利用した恐喝行為全般を指す言葉として使われています。
美人局の語源
「美人局」は「つつもたせ」と読みます。
江戸時代から使われている言葉で、女性を利用して男性から金品を巻き上げる行為を意味していました。
語源については複数の説がありますが、明確な定説はありません。しかし、古くから存在する犯罪手口として広く知られており、現代でも同様の意味で使われています。
美人局の代表的な手口
飲食店やホテルでの恐喝
もっとも典型的な手口です。
女性が男性を誘い、食事やホテルなどで二人きりになったタイミングで共犯者が現れます。
その後、「妻と不倫した」「恋人に手を出した」などと因縁をつけ、示談金や慰謝料を要求します。
マッチングアプリを利用した手口
近年増加しているのが、マッチングアプリやSNSを利用した美人局です。
メッセージで親しくなった後、実際に会う約束を取り付けます。その後、ホテルや個室などに誘導し、共犯者が登場して金銭を要求するケースがあります。
また、写真や動画を撮影して「家族や会社にばらす」と脅迫するケースも報告されています。
未成年を装う手口
成人が未成年を装い、後から保護者を名乗る人物が登場して金銭を要求するケースもあります。
実際には未成年ではなくても、「未成年と交際した」「法律違反だ」などと不安をあおり、示談金名目で金銭を支払わせようとします。
美人局は犯罪にあたる
美人局は単なる男女間のトラブルではありません。
行為の内容によっては、以下のような犯罪に該当する可能性があります。
恐喝罪
脅迫によって金銭を要求した場合に成立する可能性があります。
詐欺罪
事実を偽って相手をだまし、金銭を受け取った場合に成立する可能性があります。
脅迫罪
危害を加えることを告げて相手を脅した場合に成立する可能性があります。
強要罪
脅しによって示談書への署名や金銭の支払いを強制した場合に成立する可能性があります。
美人局の被害に遭わないための対策
初対面の相手を安易に信用しない
SNSやマッチングアプリでは相手の素性が分からないことも少なくありません。
会ったばかりの相手から急に個室やホテルへ誘われた場合は注意が必要です。
個人情報をむやみに教えない
勤務先や住所、家族構成などの個人情報を伝えると、脅迫材料として悪用される可能性があります。
不自然な状況を警戒する
出会って間もないのに過度に親密な関係を求められる場合や、特定の場所へ誘導される場合は慎重に判断しましょう。
脅されてもすぐにお金を払わない
金銭を支払うと、さらに要求が続くケースがあります。
脅迫や恐喝が疑われる場合は、やり取りの記録を残し、警察や弁護士へ相談することが重要です。
まとめ
美人局(つつもたせ)とは、異性との関係を利用して相手をだまし、金銭や物品を脅し取る犯罪行為です。江戸時代から知られる古い手口ですが、現在ではSNSやマッチングアプリなどを利用した新たな形の美人局も存在します。
被害を防ぐためには、見知らぬ相手を安易に信用しないことや、不自然な状況に警戒することが大切です。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、一人で対応せず、警察や法律の専門家へ相談しましょう。

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