フェイクニュースとは?意味や種類、広がる理由、見分け方をわかりやすく解説

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インターネットやSNSを利用していると、「フェイクニュース」という言葉を目にすることがあります。ニュースサイトだけでなく、SNSの投稿、動画、画像などを通じて、真偽の分からない情報が急速に広がることも珍しくありません。

フェイクニュースは社会的な混乱を招くだけでなく、個人や企業の評判、選挙や政治、災害時の行動などに影響を及ぼす可能性があります。

この記事では、フェイクニュースとは何なのか、その意味や種類、広がる理由、見分けるためのポイントについてわかりやすく解説します。

フェイクニュースとは

フェイクニュースとは、一般的に、事実ではない内容や事実を歪めた内容をニュースのような形式で伝える情報を指します。

英語では「fake news」と表記され、「fake」には「偽物の」「偽の」といった意味があります。

ただし、フェイクニュースという言葉には厳密に統一された定義があるわけではありません。意図的に作られた虚偽情報だけを指す場合もあれば、誤った情報や誤解を招く情報まで含めて広い意味で使われる場合もあります。

そのため、情報の問題を考える際には、「誤情報」と「偽情報」を区別することも重要です。

誤情報と偽情報の違い

誤った情報は、すべて同じ理由で発信されているわけではありません。

「誤情報(misinformation)」は、内容が誤っているものの、発信者自身は正しい情報だと思って共有しているケースなどを指します。

例えば、SNSで見つけた間違った災害情報を事実だと信じ、善意で知人に知らせた場合などが該当します。

一方、「偽情報(disinformation)」は、人を欺くことなどを目的として、意図的に作成・拡散される虚偽または誤解を招く情報を指します。

つまり、情報が間違っているという結果は同じでも、「意図的に作られたのか」という点に違いがあります。

フェイクニュースにはどのようなものがある?

フェイクニュースと呼ばれる情報には、さまざまな形があります。

完全に作られた虚偽情報

実際には発生していない事件や出来事などを、あたかも事実であるかのように伝えるものです。

ニュース記事に似た文章や画像を使用することで、本物の報道であるように見せる場合もあります。

事実の一部だけを切り取った情報

実際の発言や出来事の一部分だけを取り出し、本来とは異なる意味に受け取れるようにするケースです。

掲載されている文章や映像そのものが本物だったとしても、前後の文脈が失われることで誤解を招くことがあります。

古い情報を現在の出来事として紹介するもの

過去に発生した災害や事件などの画像・動画を、現在発生している出来事のように紹介するケースがあります。

画像や映像自体は本物であるため、内容を信じてしまいやすい点に注意が必要です。

加工された画像や動画

画像編集ソフトなどを利用して、本来存在しなかった人物や物体を追加したり、重要な部分を削除したりする方法です。

さらに生成AIの発達によって、実在しない画像や映像を生成することも可能になっています。

ディープフェイク

ディープフェイクは、AI技術などを利用して人物の顔や声などを人工的に生成・合成する技術や、それによって作られたコンテンツを指します。

技術そのものには映画制作などの正当な用途もありますが、本人が実際には発言していない内容を話しているように見せるなど、偽情報の作成に悪用される可能性があります。

誤解を招く見出し

記事本文とは異なる印象を与える見出しによって、読者の誤解を誘うケースもあります。

特にSNSでは見出しだけが共有されることもあるため、本文を読まずに情報が拡散される可能性があります。

フェイクニュースが広がる理由

インターネットの普及によって、誰でも簡単に情報を発信できるようになりました。

SNSでは個人の投稿でも短時間で多くの人に共有される可能性があります。

特に、驚きや怒り、不安などの強い感情を引き起こす情報は、人に「誰かに知らせたい」と思わせる場合があります。その結果、情報の真偽が十分に確認されないまま拡散されることがあります。

また、人には自分がすでに持っている考え方や信念に合う情報を受け入れやすく、反対する情報を軽視しやすい傾向があります。これは一般に「確証バイアス」と呼ばれます。

こうした心理的な要因も、誤った情報が広がる背景の一つです。

フェイクニュースが作られる目的

偽情報が作られる目的は一つではありません。

例えば、広告が掲載されたWebサイトへのアクセスを増やし、広告収益を得ることが目的となる場合があります。

また、特定の人物・企業・団体などの評判を低下させたり、社会的・政治的な意見に影響を与えたりする目的で作られることもあります。

そのほか、単なるいたずらや注目を集めることを目的として虚偽情報が投稿されるケースもあります。

生成AIとフェイクニュースの関係

生成AIの普及によって、文章だけでなく画像、音声、動画などを人工的に生成できるようになりました。

生成AIは多くの有用な用途を持つ技術ですが、偽情報の作成に悪用される可能性もあります。

例えば、実際には存在しない出来事の写真を生成したり、特定の人物が実際には発言していない内容を話しているような音声や映像を作ったりすることが技術的に可能です。

そのため、「写真があるから本当」「動画だから信用できる」といった判断だけでは、情報の真偽を確認できない場合があります。

フェイクニュースを見分けるポイント

フェイクニュースを完全に見分ける方法はありませんが、情報を確認する際に意識したいポイントがあります。

情報の発信元を確認する

まず、その情報を誰が発信しているのかを確認します。

報道機関、公的機関、企業、個人など、情報源によって確認すべきポイントは異なります。

SNSで見つけた投稿だけで判断せず、その投稿が何を情報源としているのかまで確認することが重要です。

一次情報を確認する

可能であれば、情報の元となった一次情報まで確認します。

例えば、政府機関の発表について書かれた記事であれば、政府機関が実際に発表している資料を確認します。

企業の発表であれば、その企業の公式発表を確認することで、第三者による解釈だけに依存することを避けられます。

複数の情報源を確認する

一つのWebサイトやSNS投稿だけで判断せず、複数の信頼できる情報源を比較することも大切です。

大きな事件や社会的に重要な出来事であれば、複数の報道機関が取材・報道していることがあります。

ただし、複数のサイトに同じ情報が掲載されているからといって、それだけで事実だとは限りません。同じ誤情報を転載している可能性もあるため、それぞれの情報源を確認する必要があります。

投稿日や記事の公開日を確認する

情報の内容だけでなく、いつ公開されたものなのかも確認しましょう。

数年前の記事や写真が、現在の出来事としてSNSで再び拡散されるケースがあります。

特に災害や事故などの情報では、発生日時や場所を確認することが重要です。

見出しだけで判断しない

SNSでは記事のタイトルだけを見て内容を判断してしまうことがあります。

しかし、見出しは短い文字数で注目を集めるために表現が強くなっている場合があります。

記事本文を読み、見出しと本文の内容が一致しているかを確認することが大切です。

画像や動画だけを証拠にしない

画像や動画は強い説得力を持ちますが、それだけで事実だと判断することはできません。

別の場所や時期に撮影された映像が使われている可能性や、編集・加工・AI生成されたコンテンツである可能性も考える必要があります。

「拡散してください」という情報には注意する

SNSでは「緊急」「拡散希望」「みんなに知らせてください」といった言葉とともに情報が投稿されることがあります。

もちろん、本当に緊急性の高い正確な情報が共有される場合もあります。そのため、こうした表現が使われていること自体がフェイクニュースの証拠になるわけではありません。

重要なのは、緊急性を強調する表現だけを理由に情報を信用しないことです。

拡散する前に発信元や一次情報を確認することで、誤情報の拡散を防ぎやすくなります。

災害時は特に情報の確認が重要

地震や台風などの災害が発生すると、多くの人が短時間に情報を求めるため、SNSなどで大量の情報が共有されます。

その中には、古い災害写真、根拠のない被害情報、誤った避難情報などが含まれる可能性があります。

災害に関する重要な情報については、国や自治体、気象機関などの公的機関が発表している情報を確認することが重要です。

特に避難や安全に関係する情報は、SNS投稿だけを根拠に判断しないよう注意が必要です。

フェイクニュースを広げないためにできること

フェイクニュース対策では、自分が騙されないことだけでなく、自分自身が誤情報の拡散者にならないことも重要です。

SNSではボタン一つで簡単に情報を共有できますが、共有した情報が誤っていた場合、それを見た別の人がさらに拡散する可能性があります。

「本当かもしれないから、とりあえず共有する」のではなく、「確認できてから共有する」という姿勢が大切です。

特に人の生命や安全、健康、災害、犯罪、政治などに関係する情報は、拡散する前に情報源を慎重に確認する必要があります。

まとめ

フェイクニュースとは、一般的に事実ではない内容や事実を歪めた内容を、ニュースのような形で伝える情報を指します。

完全に作られた虚偽情報だけでなく、事実の一部を切り取った情報、古い画像の再利用、加工された画像・動画など、さまざまな方法によって誤解を招く情報が作られることがあります。

さらに生成AIの発達によって、文章だけでなく画像、音声、動画についても、見た目や内容だけから真偽を判断することが難しくなっています。

情報を受け取ったときは、すぐに信じたり拡散したりするのではなく、「誰が発信したのか」「一次情報はあるのか」「いつの情報なのか」「他の信頼できる情報源ではどう伝えられているのか」を確認することが重要です。

インターネット上の情報量が増えているからこそ、情報そのものを見るだけではなく、その出典や根拠まで確認する情報リテラシーが求められています。

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