大相撲とは?基本ルール・番付・本場所の仕組みや決まり手をわかりやすく解説

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大相撲とは、公益財団法人日本相撲協会が主催する、日本の伝統的な格闘競技であり、興行でもあります。

力士と呼ばれる競技者が土俵の上で一対一の勝負を行い、相手を土俵の外に出すか、足の裏以外の体の一部を地面につけることで勝敗を決めます。

大相撲は単なるスポーツではなく、神事に由来する儀式や伝統文化、厳格な階級制度などを受け継いでいることも特徴です。

この記事では、大相撲の基本ルールや番付、本場所の仕組み、代表的な決まり手、伝統文化についてわかりやすく解説します。

大相撲とは?

大相撲は、日本相撲協会に所属する力士が取組を行うプロの相撲です。

相撲の歴史は古く、古代の神話や歴史書にも相撲に関する記述が見られます。

その後、宮中行事としての相撲節会や武士の鍛錬、庶民の娯楽としての勧進相撲などを経て、現在の大相撲へと発展しました。

現代の大相撲は、年間6回開催される本場所を中心に運営されています。

力士は本場所での成績によって番付が変動し、最高位である横綱を目指します。

大相撲の基本ルール

大相撲の勝敗は、原則として次の条件によって決まります。

  • 相手より先に土俵の外へ出た場合は負け
  • 相手より先に足の裏以外の体の一部が土俵内の地面についた場合は負け
  • 禁じ手などの反則を行った場合は負け

土俵は直径15尺、約4.55メートルの円形です。

力士同士の試合は「取組(とりくみ)」と呼ばれます。

立ち合いとは?

立ち合いとは、両力士が取組を開始する瞬間のことです。

力士は土俵中央の仕切り線付近で向かい合い、呼吸を合わせて立ち上がります。

立ち合いは勝負の流れを大きく左右する重要な場面です。

相手より有利な姿勢を確保したり、得意な形に持ち込んだりするための駆け引きが行われます。

勝敗は誰が判定する?

取組の勝敗を最初に判定するのは行司です。

行司は勝ったと判断した力士の方向へ軍配を上げます。

ただし、勝敗に疑問がある場合は、土俵下の審判委員から「物言い」がつくことがあります。

物言いがついた場合は審判委員が協議し、行司の判定を支持するか、判定を覆すか、取り直しにするかを決定します。

大相撲の番付とは?

番付とは、力士の地位や序列を示すものです。

大相撲では、本場所の成績などをもとに番付が編成されます。

番付は上位から次の順番になっています。

順位番付読み方
1横綱よこづな
2大関おおぜき
3関脇せきわけ
4小結こむすび
5前頭まえがしら
6十両じゅうりょう
7幕下まくした
8三段目さんだんめ
9序二段じょにだん
10序ノ口じょのくち

横綱から前頭までを「幕内」と呼びます。

また、横綱・大関・関脇・小結は、まとめて「三役以上」と呼ばれることがあります。

厳密には、三役は大関・関脇・小結を指し、横綱は三役より上位の地位として扱われます。

関取とは?

関取とは、十両以上の力士を指す呼び名です。

関取になると、日本相撲協会から月給が支給されるほか、付き人がつくなど、幕下以下の力士とは待遇が大きく異なります。

十両への昇進は、力士にとって重要な節目の一つです。

横綱と大関の違い

横綱は大相撲の最高位です。

大関として優秀な成績を収め、横綱にふさわしい品格や力量があると認められた力士が昇進の対象になります。

横綱への昇進は、横綱審議委員会への諮問などを経て決定されます。

一方、大関には成績不振による陥落制度があります。

大関は原則として2場所連続で負け越すと関脇に陥落します。

なお、角番となった場所で休場した場合も、成績によっては陥落の対象となります。

横綱には番付上の降格制度がありません。

本場所とは?年間6回開催される公式大会

本場所とは、力士の成績や番付に直接関係する公式大会です。

大相撲では、年間6回の本場所が開催されます。

各本場所の開催期間は15日間です。

開催月名称開催地
1月一月場所(初場所)東京
3月三月場所(春場所)大阪
5月五月場所(夏場所)東京
7月七月場所(名古屋場所)名古屋
9月九月場所(秋場所)東京
11月十一月場所(九州場所)福岡

東京では両国国技館を会場として本場所が開催されます。

本場所の初日は「初日」、最終日は「千秋楽(せんしゅうらく)」と呼ばれます。

力士は何回取組を行う?

幕内と十両の力士は、原則として15日間で15番の取組を行います。

一方、幕下以下の力士は、通常7番の取組を行います。

この違いによって、勝ち越しに必要な勝利数も異なります。

優勝はどう決まる?

本場所では、各階級で最も優れた勝敗成績を収めた力士が優勝します。

幕内では、15戦全勝で優勝することを「全勝優勝」と呼びます。

最高成績の力士が複数いる場合は、優勝決定戦によって優勝者を決定します。

勝ち越しと負け越しの仕組み

大相撲では、勝利数と敗北数が番付に大きく影響します。

勝利数が敗北数を上回ることを「勝ち越し」、敗北数が勝利数を上回ることを「負け越し」と呼びます。

区分勝ち越し負け越し
幕内・十両8勝以上8敗以上
幕下以下4勝以上4敗以上

※幕下以下は通常の7番の取組を前提としています。

一般的に、勝ち越した力士は番付が上がる方向に、負け越した力士は番付が下がる方向に評価されます。

ただし、実際の番付は勝敗数だけで機械的に決まるわけではありません。

現在の番付やほかの力士の成績なども考慮して編成されます。

大相撲の決まり手とは?

決まり手とは、取組で勝負が決まった技のことです。

大相撲では、82種類の決まり手が定められています。

代表的な決まり手を紹介します。

寄り切り

寄り切りは、相手と体を密着させながら前進し、土俵の外へ出す技です。

まわしを取って相手を引きつけ、体勢を崩しながら土俵際まで運ぶ形などがあります。

押し出し

押し出しは、相手を手で押し、土俵の外へ出す技です。

まわしを取らずに前進し、相手を押し込む押し相撲でよく見られます。

上手投げ

上手投げは、相手の腕の外側からまわしを取り、相手を投げ倒す技です。

まわしを取る位置や体の使い方が重要になります。

下手投げ

下手投げは、相手の腕の内側からまわしを取り、相手を投げ倒す技です。

上手投げとは、まわしを取る腕の位置が異なります。

叩き込み

叩き込みは、相手の肩や背中などを上から叩き、前方に倒す技です。

相手が前に出てくる勢いを利用して決まることがあります。

なお、決まり手とは別に、勇み足や腰砕けなどの「勝負結果」も定められています。

大相撲ならではの伝統文化

大相撲には、競技としての側面だけでなく、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統文化があります。

四股(しこ)

四股とは、片足を高く上げ、地面を力強く踏み下ろす動作です。

相撲の基本的な稽古の一つであり、下半身の強化やバランス能力の向上などを目的として行われます。

また、伝統的には邪気を払う意味も持つとされています。

塩まき

塩まきは、取組前に土俵へ塩をまく儀式です。

土俵を清める意味があり、本場所では主に幕内と十両の取組前に行われます。

力士によって塩のまき方が異なることも、観戦時の見どころの一つです。

土俵入り

土俵入りとは、力士が土俵に上がって行う儀式です。

幕内や十両の力士が化粧まわしを締めて行う土俵入りのほか、横綱が特別に行う横綱土俵入りがあります。

横綱土俵入りには、主に雲龍型と不知火型の2種類があります。

行司

行司は、取組の進行や勝負の判定を担当する役職です。

軍配と呼ばれる道具を持ち、取組の勝敗を判定します。

行司にも階級があり、最高位は立行司です。

呼出

呼出(よびだし)は、力士の名前を呼び上げたり、土俵を整備したりする役職です。

取組前の呼び上げのほか、土俵の構築や太鼓など、興行の運営に関わるさまざまな仕事を担当します。

大相撲とアマチュア相撲の違い

相撲には、日本相撲協会が主催する大相撲のほか、学校や地域、国際大会などで行われるアマチュア相撲があります。

両者には、運営組織や大会制度などの違いがあります。

比較項目大相撲アマチュア相撲
性質プロの競技・興行学校・地域・国際大会などの競技
主な大会本場所・巡業など全国大会・国際大会など
体重別階級なし大会によって設定される
番付あり大相撲のような番付制度はない
競技形式本場所は番付に基づく取組トーナメントなど大会によって異なる

アマチュア相撲では、体重別の階級が設けられる大会もあります。

一方、大相撲には体重別階級がないため、体格差のある力士同士が対戦することもあります。

大相撲を観戦するときの注目ポイント

大相撲を初めて観戦する場合は、基本的なルールに加えて、力士ごとの特徴や番付にも注目すると取組を理解しやすくなります。

立ち合いの駆け引き

立ち合いは、勝負の流れを左右する重要な場面です。

相手より有利な姿勢を確保できるか、得意な形に持ち込めるかなどに注目すると、力士同士の駆け引きが見えてきます。

得意な相撲の形

力士によって、得意な戦い方は異なります。

相手を押して攻める「押し相撲」や、まわしを取って組み合う「四つ相撲」などがあります。

力士の得意な形を知ることで、取組の展開をより深く理解できます。

番付と勝敗

大相撲では、一番ごとの勝敗が番付の昇進や陥落に関わります。

特に大関昇進を目指す関脇や、十両昇進を目指す幕下上位の力士などは、取組の結果が今後の地位に大きく影響します。

優勝争い

本場所の後半になると、優勝争いが大きな注目を集めます。

千秋楽まで優勝が決まらず、優勝決定戦が行われることもあります。

大相撲に関するよくある質問

大相撲は年に何回開催される?

本場所は年間6回開催されます。

1月・3月・5月・7月・9月・11月に行われ、各場所の開催期間は15日間です。

大相撲の最高位は?

最高位は横綱です。

横綱は大関よりも上位に位置し、降格制度がない特別な地位です。

大相撲の力士は全員給料をもらえる?

日本相撲協会から月給が支給されるのは、十両以上の関取です。

幕下以下の力士には月給制度はありませんが、場所ごとの手当などが支給されます。

大相撲に体重制限はある?

大相撲の取組には、体重別の階級制度がありません。

そのため、体重差の大きい力士同士が対戦することもあります。

ただし、新弟子検査には受検資格が定められており、その基準は制度改正によって変更される場合があります。

まとめ

大相撲は、日本の伝統文化と競技スポーツの特徴を併せ持つ、独自の制度を備えたプロの相撲です。

年間6回の本場所を中心に、力士たちは勝敗を競いながら番付の昇進を目指します。

横綱を頂点とする階級制度、82種類の決まり手、土俵入りや塩まきといった伝統儀式など、大相撲には多くの特徴があります。

基本ルールや番付の仕組みを理解することで、力士同士の駆け引きや優勝争いをより深く楽しめるでしょう。

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