ニュースの天気予報や季節のあいさつ状、手紙の文面などで「小雪」という言葉を見かけたことがある人は多いでしょう。
読めばなんとなく冬らしい言葉だと分かるものの、具体的にいつの時期を指すのか、大雪や立冬とどう違うのかを説明できる人は少ないかもしれません。
小雪とは、二十四節気のひとつで、冬の気配が近づきながらも雪はまだ少ない初冬の時期を表す言葉です。
この記事では、小雪の意味や由来、時期の特徴、大雪・立冬との違いについてわかりやすく解説します。
小雪とは
二十四節気とは、太陽の動きをもとに1年を24の区切りに分け、季節の目印としてきた暦のことです。
小雪は、その24ある節気のうち20番目に置かれており、冬が本格的に深まっていく前段階にあたります。
節気の日付は太陽の位置によって決まるため、小雪はおおむね毎年11月22日前後に訪れます。
「雪」という字が入っていますが、雪が積もる時期ではなく、雪がちらつき始める程度の季節を指す言葉です。
小雪の名前の由来
小雪という呼び名は、この時期に降る雪の量がまだ少ないことに結びついていると考えられています。
冬は始まっているものの、本格的な降雪や厳しい寒さにはまだ早い、控えめな冬の入り口を示す名前といえます。
この次に訪れる節気が「大雪」であることを踏まえると、小雪は雪が増えていく過程の初期段階と位置づけられます。
ただし実際の降雪量は地域差が大きく、北国や山間部ではこの時期に初雪が観測されることも少なくありません。
小雪はいつ頃?
小雪は固定された日付ではなく、太陽の動きに合わせて決まる節気のため、年によって1日ほど前後することがあります。
目安としては、毎年11月22日前後と覚えておくと分かりやすいでしょう。
次の節気である大雪が訪れるまでのおよそ2週間ほどが、暦の上での小雪の期間として扱われます。
カレンダーには「小雪」とだけ記されることが多く、その期間の意味まで知っている人は意外と少ないものです。
二十四節気の中での小雪の位置づけ
二十四節気は、立春から始まり、春夏秋冬をそれぞれ6つの節気に分けて巡っていく仕組みになっています。
冬にあたる節気は、立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒の6つで構成されています。
小雪はこの中で2番目に位置し、立冬で幕を開けた冬が少しずつ本格化していく段階を表しています。
季節を細かく区切るこの暦は、農作業の目安や年中行事のタイミングを知る手がかりとして、古くから使われてきました。
小雪の時期の気候や自然の様子
小雪の頃になると、紅葉の見頃が過ぎ、落葉樹の葉が次々に落ちて冬らしい景色に変わっていきます。
太平洋側の平野部では雪を見ることはまだ少なく、冷たい北風が吹き抜ける日が増えていきます。
一方、日本海側や北日本の山間部では、この時期に初雪が観測されることも珍しくありません。
空気が乾燥して澄み渡り、朝晩の冷え込みが一段と強まっていくのもこの時期らしい特徴です。
七十二候から見る小雪
二十四節気をさらに3つずつ細かく分けた暦が七十二候で、小雪の期間にも3つの候が設けられています。
最初の候は、雨上がりでも虹が見えにくくなっていく空の様子を表した名で呼ばれています。
次の候は、冷たい北風が木々の葉を払い落としていく様子を示す名がつけられています。
最後の候は、橘の実が色づき始める様子を表した名で、季節が静かに深まっていくことを伝えています。
小雪の頃の暮らしと風習
みかんが旬を迎える時期で、こたつに入ってみかんを食べる光景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
年末が近づいてくることから、大掃除の計画やおせち料理の下準備を少しずつ考え始める家庭も見られます。
暖房器具の準備や冬物への衣替えを本格的に進めるタイミングとしても意識される時期です。
季節の挨拶状や手紙の中では、「小雪の候」という形で時候の挨拶に用いられることもあります。
小雪を使った例文
- 小雪の候、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってまいりました。
- 小雪を過ぎると、街のイルミネーションも一気に賑やかになってきますね。
- 小雪の頃から、冬物のコートを出す準備を始めています。
- 暦の上では小雪ですが、この地域ではまだ雪が降る様子はありません。
小雪と大雪の違い
大雪は、小雪の次に訪れる二十四節気で、毎年12月7日前後にあたります。
名前の通り、大雪は雪が本格的に降り積もり始める時期として位置づけられている節気です。
小雪が「雪の気配を感じ始める段階」であるのに対し、大雪は「雪が実際に積もり始める段階」という違いがあります。
小雪と大雪を比較
| 節気 | 時期の目安 | 季節の段階 |
|---|---|---|
| 小雪 | 11月22日頃 | 雪の気配が出始める時期 |
| 大雪 | 12月7日頃 | 雪が本格的に降り積もり始める時期 |
小雪と立冬の違い
立冬は、二十四節気の中で冬の最初に置かれる節気で、毎年11月7日前後にあたります。
立冬は暦の上で冬の始まりを示す日であり、小雪はそのあとに続き、冬が少しずつ深まっていく時期を表しています。
立冬の頃はまだ秋の名残が感じられることが多いのに対し、小雪の頃には冬らしい寒さがはっきりしてきます。
両者はおよそ2週間の間隔で訪れるため、立冬から小雪へ季節が進んでいく流れをあわせて覚えておくとよいでしょう。
小雪に関するよくある誤解
「小雪」という名前から、実際に雪がたくさん降る時期だと誤解されることがあります。
しかし小雪は、雪がちらつき始める段階を指す言葉であり、積雪が本格化する時期ではありません。
また、二十四節気の日付と実際の気候は、地域や年によってずれが生じることも珍しくありません。
暦の上の季節と、肌で感じる天気が一致しない場合もあると知っておくと、言葉の意味を取り違えにくくなります。
まとめ
小雪は、二十四節気の中で20番目に位置し、冬の訪れを感じながらも雪はまだ少ない時期を表す言葉です。
名称の由来は、本格的な降雪より手前の段階にあることを示すもので、次に訪れる大雪と対になる位置づけといえます。
立冬から小雪、そして大雪へと節気をたどっていくことで、冬が深まっていく過程を感じ取ることができます。
小雪の頃の気候や暮らしの風習を知っておくと、季節の挨拶やふだんの会話の中で言葉をより豊かに使えるようになるでしょう。


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