「エグい」の本来の意味
「エグい」という言葉は、もともと味覚に関する表現でした。
野菜やお茶などに含まれる渋みや苦みを「えぐみ」と呼び、それを形容詞化したものが「エグい」です。
この場合は、
- 舌に刺さるような渋さ
- 飲み込みにくい苦さ
といった、少しネガティブなニュアンスが中心でした。
例:
- 「この山菜はちょっとエグい味がする」
- 「煎茶を濃く出しすぎてエグい」
現代で使われる「エグい」
近年では、本来の意味を離れ、「強烈」「すごい」「半端ない」といった意味で使われることが多くなっています。
ネガティブにもポジティブにも使えるのが特徴です。
ネガティブな使い方
- 「あのホラー映画、エグい描写が多かった」
- 「残業時間がエグいことになってる」
「過激」「きつい」といったニュアンスを含みます。
ポジティブな使い方
- 「このラーメン、旨味がエグい!」
- 「あの選手のドリブル、エグいな!」
「圧倒的」「驚くほどすごい」といった称賛の表現にもなります。
「エグい」が若者言葉として広がった理由
「エグい」はSNSやバラエティ番組を通じて若者言葉として広まりました。
シンプルでインパクトがあり、ポジティブにもネガティブにも使えるため、
「やばい」「すごい」と同じように万能フレーズ化しているのです。
まとめ
- 本来の「エグい」は「渋み・苦みが強い」という味覚の言葉。
- 現代では「強烈」「すごい」「半端ない」という意味で、肯定・否定どちらにも使われる。
- 特に若者言葉として定着し、グルメやスポーツの感想でもよく登場する。
「やばい」と同じように、状況に応じて使い分けることで、
日常会話をよりリアルに表現できる言葉になっています。
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