マジパン(Marzipan)とは、アーモンドと砂糖を練り合わせて作られる甘いペーストのことです。
ヨーロッパでは古くから親しまれており、ケーキのデコレーションやフィギュア、焼き菓子の材料として広く使われています。香ばしいアーモンドの風味と、粘土のように扱いやすい形状が特徴です。
この記事では、マジパンの原材料、特徴、用途、フォンダントとの違いなどをわかりやすく解説します。
マジパンの原材料
マジパンは、シンプルな材料で作ることができます。
- アーモンド(アーモンドプードル)
- 砂糖または粉糖
- 卵白(レシピによっては使用しない場合もある)
アーモンドと砂糖をすり潰して練り合わせることで、しっとりとした粘土状の生地ができあがります。アーモンドの香りが強く、少量でも満足感のある味わいです。
マジパンの種類
1. マジパン・ローマッセ(焼成用)
アーモンドの割合が高く、水分を含んだタイプです。生地と混ぜて焼く菓子に向いており、ケーキやクッキーに使用されます。
2. マジパン・ファンデュ(デコレーション用)
砂糖の割合が高く、乾燥しても形を保ちやすいタイプです。ケーキの装飾やマジパン細工(動物や人物フィギュア)に使われます。
マジパンの特徴
- アーモンドの濃厚な風味
- しっとりとした柔らかさ
- 手で成形しやすく、造形作業に向く
- 甘味が強く、少量でも味がしっかりしている
焼成用とデコレーション用で目的が異なるため、お菓子作りでは用途に合わせて使い分けます。
マジパンの主な用途
ケーキデコレーション
薄く伸ばしてケーキにかぶせたり、花や人形などの装飾を作ったりできます。
マジパン細工
そのまま粘土のように成形できるため、かわいらしい動物や果物のミニチュアがよく作られています。
チョコレート菓子のフィリング
アーモンドペーストとしてチョコレートの中に入れられることも多く、濃厚な味わいが特徴です。
焼き菓子の材料
クッキーやパウンドケーキ生地に混ぜ込むことで、コクとしっとり感が生まれます。
マジパンと似た素材との違い
フォンダントとの違い
フォンダントは主に砂糖を原料とし、マジパンよりも甘味が強く、アーモンドの風味はありません。造形に使える点は似ていますが、風味や食感がまったく異なります。
アーモンドペーストとの違い
アーモンドペーストはアーモンドの割合が非常に高く、甘さが控えめ。マジパンよりもアーモンドそのものの風味が強いのが特徴です。
マジパンはどこで買える?
製菓材料店、百貨店の製菓コーナー、オンラインショップなどで入手できます。家庭用の小分けサイズから、業務用まで種類も豊富です。
まとめ
マジパンは、アーモンドと砂糖を練り合わせて作る伝統的なお菓子素材で、デコレーションから焼き菓子まで幅広く使える優れた材料です。アーモンドの香りとしっとりした食感を活かして、華やかなスイーツ作りを楽しめます。

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