「芋蔓式(いもづるしき)」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも使われることがある表現ですが、具体的にはどのような状態を指すのでしょうか。
この記事では、芋蔓式の意味・由来・使い方・関連する表現まで、初めて知る方にもわかりやすく解説します。
芋蔓式とはどういう意味?
芋蔓式とは、「一つのことをきっかけに、次々と関連する事柄が明らかになること」を表す言葉です。
芋(さつまいも)に付いた蔓を引っ張ると、地中につながった芋が次々と出てくる様子が語源になっています。
例えるなら…
- 一つの疑問を調べたら、その関連キーワードが次々と出てきて深掘りが止まらない
- 一件の不正を調べたら、芋づる式に別の問題が見つかっていく
- 一冊の本を読んで興味を持つと、次に読む本が自然と決まっていく
このように「連鎖的に明らかになる」イメージが芋蔓式です。
芋蔓式の語源
語源は、さつまいもの収穫の様子にあります。
さつまいもは地中に複数がつながるように育ち、地表の蔓を引っ張ることで連なった芋が続々と出てきます。
この特徴から「物事が連なって出てくる様子」を芋蔓式と表現するようになりました。
芋蔓式の使い方と例文
1. 調査・分析で使う例
「一つの不具合を調べたら、芋蔓式に他の問題も見つかった。」
2. 学習で使う例
「好奇心のおかげで、芋蔓式に知識が広がっていく。」
3. 日常で使う例
「片付けをしていたら芋蔓式に気になる場所が増えていき、結局大掃除になった。」
ビジネスシーンでの芋蔓式
芋蔓式はビジネスでもよく使われる表現です。
トラブルの調査
システムエラーの原因追及中に、関連するバグが次々見つかる。
データ分析
ある数字に注目すると、その背景にあるデータや要因が連鎖的に抽出されていく。
業務改善
一つ改善したことで、他の課題も浮き彫りになっていく。
このように「連鎖して次々と明らかになる状態」を指す便利なフレーズです。
芋蔓式と似た表現
ドミノ倒し
一つのきっかけが次々に影響する様子。
雪だるま式
ものごとが次第に大きくなっていく様子。
連鎖反応
化学反応に由来し、物事が次々起こること。
それぞれニュアンスは違いますが、芋蔓式は「一つをきっかけに関連する事柄が芋づるのように出てくる」という“発見の連続”に焦点があります。
まとめ
芋蔓式とは
一つの事柄を調べたり行動したりすると、次々と関連する事実や情報が明らかになること
を表す言葉です。
調査、学習、整理、分析などさまざまな場面で使われます。
覚えておくと、状況を簡潔に説明できる便利な表現です。

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