パネトーネとは？イタリア発祥の伝統的なクリスマス菓子を解説

パネトーネとは

パネトーネ（Panettone）とは、イタリア発祥の伝統的な発酵菓子で、主にクリスマスシーズンに食べられる甘いパン菓子です。
丸く背の高い独特の形と、ドライフルーツがたっぷり入ったリッチな味わいが特徴で、イタリアでは年末を象徴する存在として親しまれています。

近年ではヨーロッパ各国や日本でも人気が高まり、冬の定番スイーツとして定着しつつあります。

パネトーネの起源は、イタリア北部・ミラノとされています。
その歴史は15世紀頃までさかのぼると言われ、宮廷や祝祭の場で食べられていた特別なパンが起源とされています。

「パネ（pane）」はイタリア語で「パン」を意味し、
「パネトーネ」は「大きなパン」「特別なパン」というニュアンスを持つ名称です。

パネトーネは、天然酵母（パネトーネ種）を使い、数日かけてじっくり発酵させて作られます。
そのため、以下のような特徴的な食感が生まれます。

生地には、レーズン、オレンジピール、レモンピールなどのドライフルーツがたっぷり練り込まれています。
発酵による香りとフルーツの甘酸っぱさが合わさり、奥行きのある味わいになります。

紙型に入れて焼き上げるため、
背が高く、ドーム状に膨らんだ形になるのもパネトーネの大きな特徴です。

同じくイタリアのクリスマス菓子であるパンドーロは、以下の点が異なります。

パネトーネは、以下のように楽しむのが一般的です。

イタリアでは、家族や友人と分け合いながら食べる団らんのお菓子として親しまれています。

日本では、ベーカリーや洋菓子店、輸入食品店などで見かける機会が増えています。
近年は本場の製法を守った「パネトーネ協会認定」の商品も流通し、品質の高さが注目されています。

パネトーネとは、
イタリア・ミラノ発祥の、長時間発酵で作られるクリスマスの伝統菓子です。

冬の季節に、少し贅沢な気分を味わえるお菓子として、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。