アウトドア用品やスニーカーなどでよく見かける「GORE-TEX(ゴアテックス)」という表記。
「なんとなく高機能そうだけど、実際には何がすごいの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、ゴアテックスの正体や仕組み、選ぶときのポイントについて分かりやすく解説します。
ゴアテックスとは?
ゴアテックスは、アメリカの W. L. ゴア&アソシエイツ社 が開発した特殊な素材です。
最大の特徴は 防水性・透湿性・防風性 を兼ね備えていること。
雨や雪を防ぎつつ、汗による蒸れを外に逃がしてくれるため、登山やスポーツなど過酷な環境でも快適に過ごせます。
ゴアテックスの仕組み
ゴアテックスの中核は「ゴアテックスメンブレン」と呼ばれる極薄のフィルムです。
この膜には 目に見えないほど小さな穴(孔) が無数に空いています。
- 水滴より小さいため、雨は通さない
- 水蒸気分子より大きいため、汗は外に逃げられる
この構造によって、「水は防ぐのに蒸れない」という相反する性能を両立できるのです。
どんな製品に使われているの?
ゴアテックスは素材のブランドなので、自社で靴や服を作っているわけではありません。
W. L. ゴア社から素材を仕入れたメーカーが、自社製品に組み込んで販売しています。
代表的な製品例は次の通りです。
- 登山用ジャケット(ノースフェイス、モンベルなど)
- スキーウェア
- トレッキングシューズ、スニーカー(ナイキ、アディダスなど)
- 手袋や帽子
製品に「GORE-TEX」ロゴがついていれば、ゴア社の品質基準を満たした正式な製品です。
ゴアテックスの種類
実はゴアテックスにもいくつかのタイプがあります。
用途や環境に合わせて選べるように進化しています。
- GORE-TEX Pro:プロ登山家や極地探検向け。最高レベルの耐久性と防水性。
- GORE-TEX Active:ランニングや自転車など、軽快さと通気性重視のモデル。
- GORE-TEX Infinium:防水性よりも防風性・快適性を重視した日常使いモデル。
ゴアテックス製品を選ぶときのポイント
- 用途を考える
登山・スキー・日常など、目的に合ったモデルを選びましょう。 - 透湿性をチェック
動きが激しいスポーツなら、蒸れにくさが重要です。 - サイズ感も大切
素材が高性能でも、サイズが合っていないと効果を十分に発揮できません。
まとめ
ゴアテックスは「防水・透湿・防風」を兼ね備えた画期的な素材です。
アウトドアやスポーツだけでなく、街中でも快適さを提供してくれる強い味方。
製品選びの際には「ゴアテックスロゴ」を目印にしてみてください。
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