イカ料理といえば、胴の刺身やゲソ焼きを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、通の間で評価が高い部位に「エンペラ」があります。市場や飲食店では当たり前のように使われる言葉ですが、一般にはまだ馴染みが薄い存在です。本記事では、イカのエンペラの正体から、味や食感、調理のポイントまでを分かりやすく解説します。
イカのエンペラの正体
エンペラとは、イカの胴体(外套膜)の左右についているヒレ状の部分を指します。形が人の耳に似ていることから、「イカの耳」と呼ばれることもあります。泳ぐ際には姿勢を安定させたり、方向転換を補助したりする重要な役割を担っています。
エンペラの特徴と味わい
エンペラの最大の特徴は、独特の歯ごたえです。
- 身が厚く、しっかりとした弾力がある
- 加熱しても縮みにくい
- 噛むほどにイカの旨味が広がる
胴の身が「なめらかで柔らかい」のに対し、エンペラはコリコリとした食感が楽しめるため、食べ比べると違いがはっきり分かります。
なぜエンペラは人気なのか
以前は加工工程で切り落とされ、脇役扱いされることも多かったエンペラですが、近年は次の理由から評価が高まっています。
- 食感が良く、料理のアクセントになる
- 火を通しても食感が残るため調理しやすい
- 価格が比較的手頃で、コストパフォーマンスが高い
居酒屋メニューや寿司ネタとして見かける機会が増えているのも、この再評価の流れによるものです。
おすすめの調理方法
エンペラは幅広い調理法に向いています。
- 刺身:細めに切ることで、歯ごたえと甘みが際立つ
- バター焼き:香ばしさとコクが加わり、酒の肴に最適
- 天ぷら・唐揚げ:外はサクッと、中は弾力のある食感
- 炒め物:野菜と合わせても存在感が失われない
下処理として、表面の薄皮を軽く引くと、より口当たりが良くなります。
胴の身との違いを整理
- 胴の身:柔らかく、万人向け。刺身や煮物に最適
- エンペラ:弾力が強く、食感重視。焼き物・揚げ物に最適
同じイカでも、部位によって楽しみ方が大きく異なる点が魅力です。
まとめ
イカのエンペラは、知る人ぞ知る実力派の部位です。歯ごたえの良さと調理の汎用性から、家庭料理でも外食でも活躍の場が広がっています。次にイカを手に取る機会があれば、ぜひエンペラにも注目してみてください。いつものイカ料理が、ひと味違った印象になるはずです。


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