「いなす」という言葉は、日常会話や文章表現、さらには武道やスポーツの文脈でも使われる日本語です。
なんとなく聞いたことはあっても、正確な意味や使い方を説明できる人は意外と多くありません。
この記事では、「いなす」の意味や語源、使われる場面、具体的な例文までをわかりやすく解説します。
いなすの意味
いなす(往なす)とは、
相手の力・勢い・言動を正面から受け止めず、うまくかわしたり受け流したりすることを意味します。
単に避けるのではなく、
- 正面衝突を避ける
- 角を立てない
- 巧みに対応する
といったニュアンスを含むのが特徴です。
いなすの使われ方
1. 力や攻撃を受け流す意味
主に武道やスポーツの場面で使われます。
- 相手の勢いを利用してかわす
- 力で対抗せず、流れを変える
例
- 相手の突進をうまくいなした
- 強烈なタックルを体さばきでいなす
2. 言動や質問をかわす意味
会話やコミュニケーションの中でもよく使われます。
- 厳しい質問を正面から答えない
- 深く踏み込まず、話題をずらす
例
- 都合の悪い質問を冗談でいなす
- 上司の追及をうまくいなした
3. 人をあしらう意味
相手を刺激せず、穏やかに対処するニュアンスです。
例
- しつこい勧誘を笑顔でいなす
- 子どものわがままを上手にいなす
いなすの語源
「いなす」は漢字で「往なす」と書きます。
「往(い)く」動きに沿って流す、という意味合いから、
- 力を正面で止めずに流す
- 流れに逆らわない
といった現在の意味につながったとされています。
類義語・似た表現
文脈によって、以下の言葉と近い意味で使われます。
- 受け流す
- かわす
- あしらう
- はぐらかす(会話寄り)
ただし、「いなす」には巧みさ・柔らかさが含まれる点が特徴です。
いなすを使った例文
- 彼は相手の批判を冷静にいなした
- 記者の鋭い質問を見事にいなす対応だった
- 力で勝負せず、技でいなすのが理想だ
まとめ
「いなす」とは、
相手の力や言動を正面から受け止めず、巧みに受け流すことを表す言葉です。
- 武道やスポーツ
- ビジネスや日常会話
- 人間関係の調整
幅広い場面で使える、奥行きのある日本語表現といえるでしょう。

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