今朝、家族の会話で「麦茶って“麦”なの?」という素朴な疑問が出ました。せっかくなので由来から作り方、よくある疑問まで一気に整理しておきます。夏だけでなく通年で役立つ基本知識としてどうぞ。
結論ひとこと
麦茶は「焙煎した大麦」を水やお湯で抽出した穀物茶です。カフェインはゼロ、香ばしくてすっきりした味わいが特徴。
「麦」ってどの麦?—名前の正体
- 日本語の「麦」は穀物の総称(大麦・小麦・ライ麦・オート麦など)ですが、
**麦茶に使うのは大麦(六条大麦が主流)**です。小麦やライ麦ではありません。 - 香ばしさは**焙煎(ロースト)**由来。メイラード反応でナッツのような香りが立ちます。
- お茶(茶葉)ではないので、カフェインはもともと含みません。
作り方(手軽→本格の順)
1) 水出し(手軽で失敗が少ない)
- ピッチャーに水1L+ティーバッグ1個(8〜10g)
- 冷蔵庫で3〜6時間置く(濃いめは一晩)
- ティーバッグは取り出す(雑味防止)
2) 煮出し(香りしっかり)
- 鍋に水1L+ティーバッグ1個
- 沸騰後弱火3〜5分
- 取り出して粗熱をとり、冷蔵庫へ(氷水で急冷可)
3) 粒(丸麦)から本格派
- 大麦を弱〜中火で10〜15分じっくり炒って濃いきつね色に
- 水1Lに炒った麦20〜30g、沸騰後弱火10〜15分
- こして冷まして冷蔵庫へ
保存目安: 冷蔵で2〜3日。香りのピークは作製後24〜36時間。
おいしく・衛生的に作るコツ
- 比率の目安: 水1Lにティーバッグ1個。好みで微調整。
- “入れっぱなし”にしない。 渋み・濁りの原因に。
- 器具は清潔に。 使用前に熱湯を回しかけると安心。
- 急冷テク: 濃いめに煮出して氷入りピッチャーへ注ぐ。
よくある疑問Q\&A
Q. カフェインは?
A. ゼロ。子どもや就寝前でも飲みやすい(体質・月齢は個別に配慮)。
Q. スポーツ時はそのままでOK?
A. 大汗をかく場面では、1Lあたり**食塩ひとつまみ(約0.5g)**で“塩麦茶”に。入れすぎ注意。
Q. 濁る・苦いのはなぜ?
A. 抽出時間が長すぎる、器具が不潔、急激な温度差など。時間管理と器具の衛生で改善。
Q. 子ども向けに甘くしてもいい?
A. 基本は無糖。ハチミツ少量やレモンスライス・しょうが薄切り・しそのアレンジが穏やかでおすすめ。
手作り vs ペットボトルの違い(ざっくり)
- 香り: 手作りは焙煎香が立ちやすく、濃さを調整できる。
- コスト: ティーバッグ1個で1Lつくれて1杯あたりの単価が低い。
- 成分: どちらもカフェインゼロ。市販品は香りの再現性が高い一方で、香料の有無などは商品表示で確認。
ちょい足しアレンジ
- レモン麦茶: スライス数枚で後味すっきり。
- ジンジャー麦茶: 薄切りを数枚。体を冷やしすぎたくない時に。
- しそ・ミント: 清涼感アップ。
- 玄米ブレンド: 焙煎香がより香ばしく。
まとめ(ポイントだけ)
- 麦茶=焙煎した大麦の抽出飲料。カフェインゼロ。
- 水出しは手軽、煮出しは香りが強い。
- 入れっぱなしにしない、器具は清潔、2〜3日で飲み切る。
- 運動時は“塩麦茶”で飲みやすく。
- アレンジで季節や体調に合わせやすい。
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