お祝い事に胡蝶蘭を贈るのはなぜ?—意味・マナー・選び方をやさしく解説

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贈り物に迷ったとき、失礼なく格調高く伝えられるのが胡蝶蘭(こちょうらん)。品のある見た目、長く咲く実用性、「幸福が飛んでくる」という花言葉までそろい、開店・就任・移転・受賞などフォーマルなお祝いに最適です。本記事では、選ばれる理由から色・本数の意味、立札の書き方、手配のコツまでをまとめます。

この記事のポイント

  • 胡蝶蘭が選ばれる理由は縁起(花言葉)・格調・扱いやすさの3点
  • 迷ったら白・大輪・3本立ち+シンプルな立札が基準
  • 納品は当日朝〜午前指定が基本。置き場所の確認で失敗回避
  • 立札は上段:表書き/下段:贈り主を正式表記に
  • 長持ちのコツは直射日光と強風回避・控えめの水やり

胡蝶蘭が選ばれる3つの理由

  1. 縁起の良さ(花言葉)
    「幸福が飛んでくる」。蝶のような花姿が“門出・飛躍”を連想させます。土を使わず水苔で育つことから“根付く”の語感も好印象。
  2. 清潔感と格調
    とくに白の大輪はどんな内装にも合い、受付やロビーで写真映えします。
  3. 扱いやすく長く楽しめる
    花持ちが良く、香りや花粉が控えめでオフィスでも安心。

向いているシーン

  • 開店・開業・開院・新社屋
  • 就任・栄転・受賞・上場・周年
  • 結婚・長寿祝い(個人向けはミディ系も上品)
    ※弔事は別作法のため基本は不向き。

本数とサイズの選び方

  • 3本立ち:最も一般的。適度な存在感。
  • 5本立ち:重厚感。要職就任や大型案件向け。
  • 大輪/中大輪/ミディ:設置スペースと雰囲気で決定。

ベースは白・大輪・3本立ち。スペースや格に応じて上下させると失敗しません。

色の選び方

  • :最もフォーマル。法人・公的行事に広く適合。
  • ピンク:華やぎと親しみ。サロンや個人祝いにも。
  • 赤リップ:個性と華やかさで空間にアクセント。

立札(カード)の基本

上段(表書き):「祝 開店」「御就任御祝」「御移転御祝」など“御祝”を明記。
下段(贈り主):会社名(部署)+役職+氏名を正式表記。連名は格上から左→右。

文例

祝 御就任
株式会社〇〇〇〇
営業本部 本部長 山田太郎

手配のコツ(到着タイミング・確認事項)

  • 納品は当日朝〜午前中指定(会場指示があれば優先)。
  • エントランスの混雑回避へ置き場所・サイズを事前確認。
  • 納品後の設置写真をもらうと社内報告がスムーズ。

長持ちさせる置き方・水やり

  • 直射日光とエアコン直風を避け、明るい室内に。
  • 水やりは控えめ(水苔が乾いてから少量)。受け皿の水は捨てる。
  • 目安温度15〜25℃。花後は観葉としても管理可。

発注チェックリスト

  • 目的(開店/就任/移転/受賞 など)
  • 納品先住所・フロア・部署・ご担当名
  • 納品日時(時間帯指定)
  • 本数・サイズ・色(例:白・大輪・3本立ち)
  • 立札表記(表書き/贈り主・連名順)
  • ラッピング色・鉢カバーの希望
  • 納品後の写真報告の要否

よくある質問

Q. 観葉植物やスタンド花と迷う場合?
A. フォーマル度と管理のしやすさなら胡蝶蘭。大規模装飾はスタンド花、長期設置は観葉も候補。

Q. どのくらい咲きますか?
A. 環境がよければ数週間〜数か月。直射・乾燥風・過湿を避けるのがコツ。


まとめ

胡蝶蘭は縁起・格調・実用性がそろった“外さない”お祝い花。まずは白・大輪・3本立ちを基準に、相手先のスペースと場の格式で微調整すれば安心です。納品時間・立札表記・置き場所の確認まで整えて、印象に残る一鉢を贈りましょう。

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