オスグッド(オスグッド・シュラッター病)とは、
成長期に多い膝の痛み(スポーツ障害)のことです。
特に、サッカー・バスケットボール・バレーボール・陸上など
「走る・跳ぶ動作」が多いスポーツをする子どもに多く見られます。
本記事では、オスグッドの原因、症状、治療方法、予防方法まで
わかりやすくまとめています。
オスグッドとは何か?
オスグッドとは、膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下が痛くなる疾患です。
医学的には「脛骨粗面(けいこつそめん)」という骨が炎症を起こして痛くなります。
成長期は骨がまだ柔らかいため、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が骨を強く引っ張る → 炎症 → 痛み
という流れが典型的です。
なぜ成長期の子どもに多いのか?
オスグッドが多い理由は、以下のような成長期の特徴によるものです。
- 急激に身長が伸びる時期で骨が柔らかい
- 筋肉の成長が骨に追いつかず、筋肉が硬くなりやすい
- 運動量が増えて負担が蓄積する
- 疲労が溜まっていても部活や練習を休みづらい
特に 小学高学年〜中学生 に多く見られます。
オスグッドの主な症状
1. 膝のお皿の下を押すと痛い
もっとも特徴的な症状です。触ると「ズキッ」とすることがあります。
2. 走る・ジャンプすると痛む
ダッシュ、ジャンプ、階段の昇り降りで痛みが強く出ます。
3. 膝の下が盛り上がる(骨が出る)
炎症で脛骨粗面が引っ張られ、骨が出っ張ることがあります。
4. 片足・両足どちらもあり得る
多くは片足ですが、両足とも痛くなるケースもあります。
痛みが強いときの対処法
オスグッドは成長が落ち着くと自然に改善することが多いですが、
痛む時期は無理をしないことが大切です。
● 冷やす(アイシング)
運動後に 10〜15分 膝を冷やすと炎症が落ち着きます。
● 練習量を減らす・休む
痛みが強い日は無理をしないことが最優先です。
● ストレッチ
特に 太ももの前(大腿四頭筋) のストレッチが効果的です。
● サポーター・オスグッドバンドの使用
膝の下の骨への牽引力を減らし、痛みの軽減が期待できます。
● 整形外科での診断
痛みが長引く・歩くのもつらい場合は医療機関での診察がおすすめです。
自宅でできるストレッチ(例)
太ももの前のストレッチ
- 立ったまま痛くない方の手で壁に触れてバランスを取る
- 片足の甲を手でつかむ
- かかとをお尻に近づけて 20〜30秒キープ
※痛みが強いときは無理に伸ばさないよう注意。
予防方法
オスグッドは 予防が非常に大事です。
以下のポイントを日常的に心がけると発症しにくくなります。
- 運動前後のストレッチを習慣化する
- 練習量を適切にコントロールする
- 疲労が溜まっている時は休む
- サポーターをうまく活用する
- 靴のクッション性も見直す
まとめ:無理をしなければ必ず改善します
オスグッドは 運動を頑張っている子ほどなりやすいスポーツ障害です。
適切なケア(アイシング・ストレッチ・休息)を続けることで、
痛みは少しずつ改善していきます。


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