はじめに
スーパーやコンビニのレジ、図書館の本、イベントのチケットなど、私たちの身の回りには「バーコード」があふれています。
しかし、「あの黒い線って、どうやって情報を読んでいるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、バーコードの仕組み・種類・活用例をわかりやすく解説します。
バーコードとは?
バーコードとは、黒い線(バー)と白い空白(スペース)の組み合わせで情報を表すコードのことです。
正式名称は「バーコード(Bar Code)」。
数字や文字を「線の太さ」や「間隔の幅」で表現し、機械で自動的に読み取れるよう設計された記号です。
レジで商品を「ピッ」と読み取るとき、バーコードリーダーは光を当ててその反射を検知し、黒い部分と白い部分の違いからデジタルデータ(0と1)を識別します。
バーコードの主な種類
バーコードにはいくつかの形式があります。代表的なものを紹介します。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| JANコード(EANコード) | 日本で最も普及している形式。13桁または8桁の数字。 | 商品パッケージ、POSレジ |
| CODE39 | 英数字を扱える汎用コード。 | 工場・物流・医療現場など |
| CODE128 | 高密度で大量の情報を記録可能。 | 医療用・倉庫管理 |
| ISBNコード | 書籍に使われる国際標準図書番号。 | 本や雑誌 |
| QRコード | バーコードを発展させた2次元コード。縦横で情報を記録。 | スマホ決済、チケット、Webリンク |
💡 豆知識
実はQRコードも「バーコードの一種」なんです。
一次元(横方向)のバーコードに対し、QRコードは縦横の「二次元」に情報を持っています。
バーコードの仕組み
バーコードの基本構造は以下の3つです。
- スタート/ストップパターン … コードの始まりと終わりを示す。
- データ部 … 商品番号などの情報を表す部分。
- チェックディジット … 読み取りミスを防ぐための確認用数字。
これらの要素をバーコードリーダーが順に読み取ることで、コンピューターは「どの商品か」「どのデータか」をすぐに判別します。
バーコードの活用例
バーコードは、情報を早く・正確に処理するための仕組みとして、さまざまな分野で利用されています。
- 小売業:レジでの価格管理・在庫管理
- 物流業:配送品の追跡・倉庫の出荷管理
- 医療:薬剤や検査サンプルの管理
- 出版:書籍の識別(ISBNコード)
- イベント:チケットや入場管理
バーコードのメリット
- 手入力よりミスが少ない
- 高速で読み取り可能
- 低コストで導入できる
- 世界共通の規格で国際流通に対応
まとめ
バーコードは、情報を「線」で表現する技術。
シンプルながら、社会のあらゆる場所で情報を正確に伝える重要な役割を担っています。
そして、バーコードの技術はさらに進化し、QRコードやISBNコードなど、多様な派生形式が生まれています。


コメント