はじめに
文(ぶん)は「だれが・なにが(主語)」と「どうする・どんなだ(述語)」の2つでできています。
この2つを見つけられると、文を正しく読めて、じょうずに書けるようになります。
1. 主語(しゅご)ってなに?
- 文の「だれが」「なにが」をあらわす言葉。
- 主語には「は」「が」がつくことが多い。
例
- 「ぼく は はしる。」→ 主語=ぼく
- 「ねこ が ねています。」→ 主語=ねこ
2. 述語(じゅつご)ってなに?
- 主語が「どうする」「どんなだ」「なにだ」をあらわす言葉。
- 文のいちばん大事な言葉で、さいごに来ることが多い。
例
- 「ぼくは はしる。」→ 述語=はしる(どうする)
- 「ねこが ねています。」→ 述語=ねています(どうする)
- 「そらは あおい。」→ 述語=あおい(どんなだ)
- 「これは えんぴつです。」→ 述語=えんぴつです(なにだ)
3. 主語と述語をさがすコツ
- 文のさいご(。の前)を見て、述語を見つける。
- 述語の前にある「だれが・なにが」をたずねて、主語を見つける。
- 「は」「が」が目じるしになることが多い。
やってみよう
- 「こうえんで あそびます。」
→ だれが?「わたし(たち)が」→ 主語=(わたし/わたしたち ※かくれている)
→ 述語=あそびます
※ 主語が文からかくれていることもあります。日本語では、わかっていることは言わないことがあるよ。
4. よくあるまちがいと直し方
- まちがい:「ぼくは。はしります。」
→ 文を2つにわけてしまっている。
直し方:主語と述語を1つの文にまとめる。
→ 「ぼくははしります。」 - まちがい:「いぬが かわいいです はしります。」
→ 述語が2つあってわかりにくい。
直し方:言いたいことを1つにしぼる。
→ 「いぬは かわいいです。」または「いぬは はしります。」
5. 主語が見えない文(省略)の考え方
- 「たべたい。」→ だれが?(わたしが)
- 「つめたい。」→ 何が?(水が つめたい)
読み手がわかるときは、主語がかくれていてもよいよ。
6. ミニテスト(考えてみよう)
つぎの文の主語と述語を見つけよう。
- 「つばめが とびます。」
- 「あしたは はれです。」
- 「おにいちゃんは サッカーを します。」
- 「きれいだ。」
- 「学校で べんきょうします。」
ヒント:述語は文のさいごに来ることが多いよ。
7. こたえ
- 主語=つばめ/述語=とびます
- 主語=あした(の天気)/述語=はれです
- 主語=おにいちゃん/述語=します
- 主語=(それ/これ/わたし などが かくれ主語)/述語=きれいだ
- 主語=(わたし/わたしたち が かくれ主語)/述語=べんきょうします
8. 家や授業でできる練習(かんたん3分)
- 声に出す:文をよんで、手をあげながら「主語!」「述語!」と言ってみる。
- カードゲーム:
- 主語カード(ぼく/いぬ/あめ/はは など)
- 述語カード(たべる/ねています/あおい/です など)
カードをくみあわせて、正しい文をつくる。
まとめ
- 主語=「だれが・なにが」
- 述語=「どうする・どんなだ・なにだ」
- まず述語を見つけてから、主語をさがすと見つけやすい。
- 主語がかくれている文もあるよ。
この2つを意識して読む・書く練習をすると、文づくりがぐんと上手になります。

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